魔の山読了
遂に、遂にである。遂に読了した。
読み続けて早4ヶ月はたったであろうか、魔の山を読了した。
上下1200Pからなる長編小説魔の山。
主人公ハンスのサナトリウムでの療養生活を描く教養小説である。
セテムブリーニ、ナフタ、ペーペルコルンなどの人物に影響され、
またスイスの療養所ベルクホーフという生と死にまみれた環境、
戦争、民族対立などの時代、
に影響されハンスは成長してゆく。
僕はこの本を読んで、今までに一番素晴らしい本だったと言わざるをえない。
何度でも読みたいくらいだ。
皆に薦めたいが、難しく長いこの本は万人受けしないのは間違いないけれど、
悩み事多き時期に読むに越した事はないように感じる一冊だった。
この本に出会えた事に感謝感謝
読書メーターにも書いたけど、感想を要約すると、
なんといってもこの作品を代表するシーンは吹雪の中、夢を見るシーンだと思う。あの場面でハンスは開眼し、ヒューマニズム、生と死について悟る。大事なのはハンスがセテムブリーニとナフタの双方の意見の中心として存在し、どちらにも従属しない事だ。その中で彼は彼なりの考えに至る。物語の終わりで、ハンスがどうなるかについては問題ではないのは、読者としては悲しい。。。
って感じ。
この本に詰め込まれた、教養は僕が吸収するには崇高すぎて、1回なんかじゃ受け止められなかった。
また、一杯時間をかけて再読したいと思う。